高校の先生の歓迎会で
今日、息子の通う高校の、転入してきた先生の歓迎会があった。
PTA役員の1人として参加させてもらった。とても楽しい歓迎会だった。
この高校の先生たちは、とても楽しい人ばかりだ。世間では高校教師の不祥事が相次いでいるが、この高校ではありえないことのような気がする。
ふと出席した先生方の席を見ると、K先生がいた。このK先生、私が高校の時に美術の先生として習った先生だった。
頃合いを見てK先生な話しかけた。近くで見るとさすがに年を重ねている。数年前に定年退職し、再任用で再びこの高校の教員として勤務しているらしい。
話をすると当時のことがよみがえる。同級生や当時の先生たち。とても楽しい話ができた。
私も高校生に戻ったかのような錯覚になる。今年48になるが、恩師が目の前にいると不思議なことに気持ちが高校生のような感覚を覚える。
K先生の年齢を聞くと、63才だという。30年前は33才。なるほど確かに若かった。今、当時の先生の年齢をはるかに上回る自分がいる。今私が見る30代の方は何もかもがまだ未熟に見える。自分もそれなりに年をとったと言うことだ。
この先生は当時から心臓の病気を持っていて、よく授業中「私が倒れたら胸ポケットの中にどうすれば良いか書いてあるからその通りにしてくれ」と言っていた。
同級生と「おいおい大丈夫かよ?」なんて言っていた。その後幸いに先生が倒れることはなく、私も卒業して、先生も転任していった。
あれから30年。すっかり年老いたが、K先生と当時の学校の話で盛り上がった。
私も息子も同じ先生に授業を受けるなんて、とても面白いことだし、生徒の時には考えつかない。
やがて歓迎会も終わり帰途に着いた。家に帰ってK先生のことを息子に聞くと、とてもやさしい先生だという。確か30年前は少し厳しい先生だったが、さすがに丸くなったのだろう。
息子もいよいよ3年生。この高校のPTA活動も最後の年だ。息子の友だちはとても素直な子ばかり。先生方も素晴らしい人ばかり。微力ながら出来る限りのPTA活動をしていこうと思った。