5月の風
令和元年となった5月、外に出ると風がとても心地よい。じっとしていると暑いくらいの良い天気だが、時折吹く風が爽やかな気持ちにさせてくれる。
この時期に爽やかな風にあたっていると、よく子どもの頃を思い出す。
小学生の頃、5月の連休に友だちと朝から遊んでいた。田んぼのあぜ道をおしゃべりしながら歩き、川の水を少しだけ堰き止めてダムを作ったり、人数がある程度いれば三角ベース野球をして遊んだ。初夏の陽気に包まれて、とても光り輝く思い出だ。
中学生になれば部活動で汗を流して一休みする時、サーっと爽やかな風が吹いて心地よい気持ちにさせてくれる。
5月にしか味わえない最高の気分。6月になると梅雨も近づき蒸し暑くなり、爽やかな気持ちにはなれなくなる。
遊んだり部活動が終わって家に帰ってから飲むジュースや麦茶がとても美味かった。家の窓を開けて風を浴びながらボーッとする。なんて心地よいのだろう。そのまま昼寝したこともある。
大人になっても5月の風はとても気持ちがいい。四季それぞれの良さはもちろんあるが、これから夏に向けて山は青々としていき、川の水が太陽の光を浴びてキラキラと輝くこの時期が一番好きだ。
今年は改元が重なり10連休。しかし私の家では子どもも大きくなり部活やら友だちと遊ぶやら、旅行の計画はない。
連休も後半だ。ちょっと散歩がてら山や川に行って、懐かしい思い出にひたってこようかと思った。