Tおやじの日記帳~TakaWata’s diary~

主にPTA広報紙、その他の話題を書いてます!

あるPTA会長のアクシデント 第7話

※この記事は、私の身の回りに起きたことを元に作成しています。ある方より不愉快、武勇伝にしか思えないと意見がありました。人それぞれ受け取り方は異なりますが、いじめに対して必死に取り組んだ記事です。ご理解のある方のみお読みください。

 

ついに来たPTA総会 

異様な緊張感

とうとうPTA総会の日が来た。学校へ行く足が重い。何も解決しないまま、PTA会長を引き継がなければならない。

 

被害者の生徒と親はどんな気持ちでいるのだろう。生徒は毎日通学している。本当に強い子だ。しかしその強さが行動に出てしまい、加害者の気持ちを逆なでしてしまった可能性がある。

 

親はどうしていいのかわからない状態だ。とにかく出来ることは、2度と同じことを起こさせないように保護者の前で訴える。これしか出来ない。

 

学校へ着き、校長室へ

まずは校長室へ向かった。校長は私の到着を待っていてくれた。早速今日の流れを再確認する。

 

PTA総会は次第通りに進める。総会後、校長から話をする。そして私が話をする。

 

総会を進め、途中で保護者から今回の件について意見が出たならば、総会終了後に改めて話をする。

 

まだ何を話すかまとまらない

昨晩に話す内容をメモしたが、いろいろ考えこむと、果たしてこの内容でいいのだろうか?と何度も思ってしまう。

 

校長は説明文を作成していた。世間で良く言われる、教科書通りの冷たい校長とは違う。本当に生徒のことを考えている校長だ。文章にはその温かい性格が出ていた。

 

さて私はと言うと、メモに殴り書きしただけで文章がまとまらない。校長が「校長室を使って構いませんよ。静かだから集中出来るでしょう」と言ってくれた。とても有り難い。

 

不思議と家にいるとまとまらなかった文章がスラスラと書けた。家には子どもたちがいるので、この話題は妻にしか話していない。自分の子どもから噂が流れるのは避けたいためだ。

 

そして自分の子どもが同じ被害に遭ってしまったらどうするか?と考えると結局集中出来ず、家では考えることが出来なかった。

 

校長室には、私と同じ境遇にいる校長がいる。妙な安心感?とでもいうか、気持ちが落ち着く。そして一応完成した。

 

授業参観の時間

総会の前に授業参観があった。私は息子が卒業したので、授業参観は見なかった。一足先に総会が行われる体育館へ行った。

 

体育館では担当の先生と本部役員が数人いた。会場の準備のチェックをして、司会進行を務める副会長と打ち合わせ。例の件のことも総会後に行うからと伝えた。

 

教頭がいたので、被害者の親は来ますかね?と聞くと、前日に話をしたらしく、今日は欠席すると言っていたらしい。そうだろう、無理もない。

 

いよいよ総会

ぼんやりとした不安

授業終了のチャイムが鳴った。まもなく保護者がここへ集まってくる。

 

通常なら無難に総会を進行させ、次年度役員に引き継ぐだけだ。しかし今回はそうはいかない。妙に緊張、いや緊張とは違う。芥川龍之介の言葉を思い出した。「ぼんやりとした不安」?例えるならそんな感じだ

 

庶務の女性の役員が話しかける。「最後の最後で大変だね。でも頑張って!」と言ってくれた。不安の中で安らぐ言葉だ。

 

次期会長も来た。「落ち着いていこう」と言う。

 

そして保護者がチラホラと集まり出した。

 

続く