子どもたちよ、親はいつもあなたたちを見守っている
親心はいつも温かい
PTA広報紙のアンケートより
私の娘が通う中学校で、昨年PTA広報紙のアンケートを行った。内容は、子どもたちが思春期を迎えて、親とあまり話さなくなる時期の子どもたち。そこでPTA広報紙を利用して、お互いに本音で言いたいことを語ってもらおうという企画だった。
子どもと親の両方から回答をしてもらった。子どもには親の好きなところ、嫌いなところ、親はどんな存在?親へのメッセージなど。
親への質問は、自分の子どもの自慢できるところ、直してほしいところ、子どもへのメッセージ、である。
お互いにとても良い回答が出た
子どもからは、親の好きなところの質問で、自分の意見を否定せずに話を聞いてくれる、自分の心の痛みをわかってくれる、など、親からすれば涙が出そうなくらい素晴らしい回答が出た。
親はどんな存在?と聞くと、この世で一番大切な存在、そして「嫌いでも、嫌いになれない存在」というとても深い回答も出た。
思わず感動する親から子へのメッセージ
親への質問、「あなたの子どもへメッセージをお願いします」では、家庭では照れ臭くてなかなか言えない貴重な意見がたくさん出た。
一部、紹介。
親子関係の良さが伝わるものや、あまり話さなくなった子どもへの温かい意見もある。
しかし共通しているのは、「親はいつも子どもを心配しているし、温かく見守っている」ということだ。
誰でも同じ道を通る
自分の過去を思い出してみる
中学生ともなれば、子どもたちは「子ども扱いしないで」と思うようになり、親の小言や心配事に耳を貸さなくなる。
私だって中学時代は同じことを思っていた。中学2年くらいになると、一丁前に自我に目覚め、親から注意されても真剣に聞かなくなっていた。
子ども扱いされるのがたまらなく嫌になる。成人ではないが、少し大人として扱ってほしいのだ。
しかし親からすれば、中学生はまだまだ子ども。心配で心配でたまらない。高校受験や私生活、学校生活がとてつもなく心配だ。
親になってわかる親心
子どもを心配する気持ちは親にならなければわからない。成人したとしてもこの心配は続くと思う。
よく「自分のことなんて誰も心配してくれない」という子どもの声を聞くことがあるが、大きな甘えである。大切な我が子を心配しない親などどこにもいない。
そして子どもの時、しつこいくらいに心配してくれた親への感謝は絶対に忘れない。今思えば、有り難くて仕方がない。
いつか、必ず子どもは気づく
子どもにウザいと思われようが、子どもが誤った方向へ向かわないよう、注意や助言をして見守ることは親の義務である。
かつて金八先生が言っていた。「自分の子どもに遠慮してどうするんですか」と。自分の子どもの親は自分だけ。遠慮せずに注意できるのは自分だけ。
いつか必ず、子どもは親への感謝に気づく時がくる。それまで、温かく見守っていこうと思う。やがて立派な大人になるまで。