ひなまつりと思春期
私の娘は今中学1年生。思春期に入っていると思うが、幸いなことに父親(私)に対する態度は変わらない。
この間PTAの集まりで、あるお母さんに話を聞いた。その人の家の娘は私の娘と同級生だが、父親とは全く会話がないそうだ。
娘が小さい頃、いつかは一時的に嫌われる時期が来るだろうと覚悟はしていた。思春期は、なにかと親に対して反感を持つのが当たり前だと思っていた。
実際私も中学生の時は、両親に反抗していた時期がある。今思えばハッキリ言って「甘え」だ。
親のおかげで食べさせてもらえて、学校に行って教育を受けさせてもらって、今がある。感謝しかあり得ないが、そこはまだ子ども。親の愛がわからない。
親も私も、誰にだって思春期がある。大人になるために必要な時期だ。とにかく親にすればとても子育てが難しい時期である。
自分にもそのような時があった。それが充分にわかっているから、思春期に差し掛かっている子どもの気持ちがよくわかる。
話を戻すが、私の娘は不思議なことに私を嫌ってはいない。とてもありがたいというか、拍子抜けというか。
娘が生まれて初めてのひなまつりに、自分の親から私の娘の為に雛人形を買ってもらった。何段飾りとか豪華なものではなく、お内裏様とお雛様のみの雛人形。
ネジを回すとひなまつりの音楽が鳴り、キラキラ光る。
数年前までこの時期には必ずこの雛人形を出して、娘のひなまつりを祝っていた。この雛人形を娘と一緒に見るたびに、健やかな成長を願ったものだ。
最近はこの雛人形を出すこともなくなった。小学校高学年くらいになれば喜ぶこともなくなる。
久しぶりに今年は雛人形を出してみようか。どんな反応をするだろうか。懐かしがって喜ぶかもしれない。
娘にはこれからも幸せな毎日を過ごしてほしいと願っている。そして私のことを嫌いにならないでほしい(笑)
5月には高校生の息子の為に五月人形も出してみようか?息子と娘、子どもは世界一の宝物だ。