PTA広報紙を楽しんで作ろう 33(2017) 〜高校編〜
母校のPTA広報紙
K高校PTA広報紙
平成29年の9月、私の母校であるK高校広報委員会の編集会議がありました。出席者はPTA副会長のKさんをはじめ10人くらいです。Kさんは以前お会いしたことはありますが、他のみなさんは初対面です。
Kさんは、昨年度広報委員長でした。そのKさんたちの努力により昨年度、K高校のPTA広報紙は県北コンクール2位、県2位、東北で優秀賞を獲得しています。(高校のコンクールは、地区・県では○○賞という賞はありません。順位のみです。)
レイアウトを作成したのは私の会社です。しかし、私ではなく同僚のSさんです。そしてK高校のPTA広報紙はずっと私の会社で作成しています。
私も印刷部門にかわるまでは作成したことがあります。10年くらい前ですね。当時は何の工夫もなく、会社に来た先生の指示に従い、学校行事を中心に作成していました。特に見栄えのない広報紙でした。
私が10年前に作っていた頃に比べると、少しずつ紙面構成に変化が
印刷部門になってから数年後、K高校の広報紙に変化が見られました。単に学校行事やPTA会長などの挨拶文しかなかったものが、アンケート企画や座談会などの企画物が載り始めたのです。
何度か県代表に選ばれ、東北まで行きました。しかし東北で優秀賞に選出されたのは、昨年が初めてでした。
地元の広報紙にも掲載されました。広報委員長だったKさん他3名の写真が大きく載りました。
昨年度の広報紙を改めて見てみると、確かに以前のものに比べると、進化しています。座談会なども掲載しています。K高校がPTA広報紙に力を入れていることがわかります。
しかしどうも私が思うに、インパクトが足りません。作品が「優等生」すぎる気がします。特別抜きん出ているわけでもなく、特別ダメなところもない。
記事の内容はいいと思うのですが、レイアウトをもう少し工夫すればもっと良くなると思いました。
編集会議
編集会議が始まりました。先生が司会をして、広報委員長のあいさつから始まります。
O小学校、i中学校の広報委員会では、特にこのような形式的なことはやってなかったので、高校は違うな〜と思いました。
もしかしたら、他の学校はみんなこんな感じなのかな?普通は毎年役員が変わるんですから、やっぱり形式通り司会がいて、委員長のあいさつもあるんですかね?
O小学校はPTA会員が少ないので、毎年全員役員。各委員会も同じメンバーです。なので、特にあいさつなんてありません。
i中学校は毎年保護者は変わりますが、私とカメラマンAさんは毎年広報委員会にいます。簡単に自己紹介をして、先生方も私に「では、お願いします」とか言って委員会が始まります。もちろん委員長さん、副委員長さんに最大限の敬意を込めて(^^)
毎年役員をやっているようなものなので、大多数の保護者とお友だち、顔見知りになれました。ですから、毎年広報委員会の役員になられる方も半分くらいは知ってる方です。そのような理由からあまり気を使わなくてすみます。
話を戻して、高校の広報委員会。初対面であまり形式的にやると緊張感があります(・・?)。先生がどのように進めますか?と聞いたって静かです(´-`).。oO。
そこで私が喋りました(^^)名簿を見て、一人ひとり全員の名前を呼んで話を進めました。PTA副会長のKさんもお話し上手な方で、静かだった皆さんを話の中に巻き込んでくれます。
おかげで和気あいあいとなりました(^^)助かりましたKさん!
K高校のPTA広報紙は印刷は私の会社でやることは決まっているので、私が編集してレイアウト作成することを伝えました。ちなみにi中学校の快挙のことは話しませんでした(^^) 初対面の皆さんに最初にそれを言うとなんかいやらしいかな?と思いまして。
ページ構成
カラー6ページ構成です。そして大きいです(^^) O小、i中はA4サイズですが、こちらはA3サイズです。近隣の高校もA3が多いです。
さてまずは表紙。昨年は機械科の生徒が「モノづくりコンテスト」で東北優勝、インターハイのフェンシングで3位入賞などの記事でした。
ちなみにK高校は、普通科と機械科があります。県内では唯一の普通科と工業科併設校です。
どうも今年は昨年ほどの大活躍はないようです。しかし機械科の生徒2名が技能検定2級合格というニュースがあったらしいです。高校生が合格するのは難しいとのこと。ならばその記事に決定!
2・3ページは特集を。今年も座談会をやろうかという話になりましたが、後ほど事情により取りやめに。第2候補として、人数の少ない部活動にスポットを当て、生徒のインタビュー形式の記事に決定しました。
K高校は、平成30年度には創立110周年を迎える県下有数の歴史を誇ります。しかし、近年の少子高齢化、東日本大震災などにより、生徒数は減少しています。
私が在学していた頃は、1000人はいた生徒数が、150人ほどに減ってしまいました。
大震災をキッカケに減少数も大きくなってしまったみたいですが、それよりも都市部の学校に人気が集まり、離れたところにあるK高校は敬遠されているかもしれませんね。
生徒数の減少は、当然部活動にも影響します。かつては県大会決勝まで行った方がある野球部も、同じく生徒減少傾向にあるY高校との連合チームです。
私が所属していた陸上競技部は廃部。サッカー部、卓球部、バレー部などは休部です。
K高の部活動を元気づけよう!そんなページにしたいと思いました。
4・5ページ。4ページは球技大会。5ページは文化祭。K高の文化祭は、1年ごとに運動会・非公開文化祭・公開文化祭の3つをローテーションで行います。
今年は非公開文化祭です。非公開とはいっても保護者は観覧自由です。模擬店などはありません。生徒のステージ発表が中心の文化祭となります。
6ページは修学旅行や遠足、進路関係の記事になりました。
作成スタート
今回は撮影は、全て学校が行なってくれました。ほしい写真があれば言ってくださいと言われました。昨年東北まで行っている広報委員会なので、写真は任せることにしました。
表紙ですが、デザインを変えます。おとなしい印象があったので、力強い感じのデザインを考えました。
しかし機械科の生徒の技能検定合格が、どのような価値の話なのかが普通科出身の私はわかりません。なので機械科の先生にいろいろ聞いて、デザインを考えました。
県のものづくりコンテストも4位入賞の子もいたので、同じ機械科の話題なのでそれも載せました。
2・3ページの部活動。O小学校・i中学校で培った技術を駆使して、迫力ある紙面が出来ました。
K高校の生徒たち、生徒数が少ないなんて気にするな!私を含め、OBたちはみんなを応援しているぞ!みたいな(^^)
芸術鑑賞教室も行われたのでその記事も入れました。
4ページの球技大会と5ページの非公開文化祭は、ここも生徒を激励するために、2つの内容を関連づける記事にしました。写真を上段に効果的に配置しました。
K高校には、「K高校讃歌」という歌があります。昭和30年くらいに当時の生徒たちが作った歌です。私は校歌より讃歌の方が好きです。とてもいい歌で、K高校の応援歌としても歌い継がれています。
その讃歌の一節を中央に入れて生徒を応援するイメージにしました。右下の記事は私が書きました。またまた応援しているぞ!ですね(^^)。
左下のアンケートは、i中学校でやったアンケートをヒントにしましたが、私的にはイマイチな内容でした。回答用紙を委員の皆さんで集計しようと思ってたのですが、担当の先生が勝手に集計していて、勝手にグラフを作っていましたΣ('◉⌓◉’)。これでは生徒や保護者が書いてきた内容の詳細が私たちにはわかりません。似たような意見を一つの意見としてまとめてしまったのです。
回答があまりにも抽象的になっています。困った。まあ先生も善意のつもりでやってくれたので(とてもいい先生です)文句は言えません。レイアウトを工夫してみましょう。
6ページは、i中学校の「i中TOPICS」のように、「K高インフォメーション」と名づけて、K校の身近なニュース記事としました。
修学旅行と遠足の記事で生徒の写真がありますが、先生に「生徒の元気の良さが伝わる写真をお願いします。Vサインとかやっちゃっていいですから」とお願いしておいたので、なかなかいい写真です。進路の生徒なんてハジケてますね!イイ!(^^)(^^)(^^)
来年度の創立110周年の告知と編集後記を入れて完成です。変身第1号としてはまずまずでしょう。
校正作業
11月下旬、校正作業がありました。委員の皆さん、かなり驚かれていました。そこで担当の先生の1人K先生が、「i中の新聞記事見ましたよ~!スゴイですね」とi中学校の話をしてくれました。やはり新聞の力は大きいですね。県内一と日本一ではインパクトが違います!
校正作業も終わり、印刷です。i中学校の時も思いましたが、自分の作成したものを自分で印刷する。最高です。
発行
そして納品。保護者や先生方に大好評だったようです。後日、あまりにも好評なため、K町役場とK町の道の駅、公民館にも広報紙を置くことになったので増刷しました。いや最高っスね!(^。^)(^。^)(^。^)
高校の県北コンクールは12月下旬に行われます。念願の1位はとれるか?
次回はその前に、O小学校の広報紙第2号についてお話します。
また次回!