Tおやじの日記帳~TakaWata’s diary~

主にPTA広報紙、その他の話題を書いてます!

PTA広報紙を楽しんで作ろう 10(2014)

先生たちと私たち保護者の考え方の違いを感じる 

 

波に乗ってきた広報紙作成

市連合PTA(以降市連P)広報紙コンクール最優秀賞の余韻が残る中、第3号の編集会議が始まりました。

 

第3号は例年通り卒業特集がメインとなります。そして私の長男が卒業ということでさらに力が入ります。

広報紙とは別な話ですが、PTA会長なので卒業式で祝辞を述べることになります。たった8人(!)の卒業式ですが、市からは市長代理の方が来ますし、来賓の皆さんも大勢。最高の緊張の舞台が近づいてくる中での広報紙作成となりました。

 

編集会議

まず表紙は卒業生の集合写真をいれることになりました。そこで一考、卒業生の入学時の写真もいれると、子どもの成長がよくわかるのではないかと思い、1年生の時の写真を各保護者の方に提供していただくようお願いしました。

 

2ページには卒業生の個人写真、昨年と同じく好きな漢字を書いてもらって、保護者への感謝のメッセージをお願いしました。担任の先生には写真と卒業生へのメッセージを。

3ページはPTA会長(私)と校長、卒業生の担任を務めた先生、各学年から1名子どもを選んで写真付きコメントをお願いしました。

 

4ページ。ここには卒業生の担任を務めた、転出された先生からメッセージをお願いしました。私がその学校へ出向いて写真撮影をして、取材しました。もちろん教頭にも「問題ありますか?」と確認して、大丈夫と言われました。私としては、今は会えないお世話になった先生たちからのメッセージということで工夫した記事だと思いましたが、後で大騒ぎの企画となりました。詳しくは後で。

5ページは鼓笛隊の引き継ぎ式特集。新旧主指揮者の写真をメインに構成。

6、7ページは前号で出来なかった企画物。6ページには、子どもたちの通学を見守ってくれている高齢者のボランティアの方にスポットを当てました。我が校の「見守り隊」と呼ばれる素晴らしい方々です。当時私は会社を早退し、夕方子どもたちが下校する時間を狙って待機していました。まずは子どもたちの下校風景を撮影した後、一人のボランティアの方にお話を伺いました。その方はとても親切に話され、子どもを見守ることの大切さを教えていただきました。これは取材や広報紙作成に関係なく感動した出来事です。とても良い経験になりました。

 

7ページには、学校以外に子どもたちがお世話になっている施設、給食センターへの取材記事を載せることにしました。私が会社の有給休暇を使って、朝早くから取材をしました。当地は東日本大震災の影響で放射能汚染の心配が風評被害となっていましたので、安心安全な給食が子どもたちに届くまでを記事にしたいと思い実行しました。そしてこの時の取材が、あとあとの私の広報紙作成に良い影響を及ぼしてくれることになります。

 

8ページにはPTAを退会される方からのメッセージ、市連P広報紙コンクール最優秀賞の報告、環境委員会の奉仕作業、学校行事の豆まき集会、毎年のPTA準会員の会計報告、編集後記です。

 

作成開始

さて表紙。先生にお願いしたところ、教頭先生がジャングルジムで卒業生を撮影してくれました。1年生の時の写真は白黒にして雰囲気を出しました。

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1年生時の写真をモノクロに。


2、3ページは特に工夫はせずに。

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PTA会長が私です。

問題となってしまった企画

さて大騒ぎとなった4ページ。卒業生が1、2年生時の担任の先生と、4年生の1学期だけ担任を務めてくれた先生からのメッセージを掲載しました。2人とも子どもたちや保護者から絶大な人気のあった先生です。4年生の1学期だけの先生は、本来なら4月に転出される先生でしたが、東日本大震災の影響でその年度の2学期より転出となりました。

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騒動となったページ

卒業生と保護者にとって思い出多い先生なので、成功する企画だと思いましたが、校正作業の次の日に広報担当の先生がクレームをつけて来ました。「今いない先生を特集するのはおかしいです。担任の先生より大きく扱うのはダメですよ。このページを削除するか、もっと小さく扱わないと」と言われました。言われた時はそうなのかと思い、了解してしまいましたが、PTA広報紙は学校の広報紙ではありません。保護者と教師の広報紙です。一人の先生の意見で左右されてはいけません。校長にも聞いてみましたが、校長はあまり気にしていないようですが、やめた方がいいかな?と言いました。一応教頭にOKもらっていたので学校としては何ら問題ないと思っていたのですが…。

 

念のため私の勤める会社の社長に事の成り行きを説明して意見を聞いてみました。全然問題ない、子どもに人気のあった先生だし、保護者だって喜ぶでしょ?先生のための広報紙じゃないんだから、と言われました。そして先生という人間は、我々一般企業に勤める人間とは考え方が根本的に違うから気にするなと言われました。

 

確かにそうかなと思いましたが、私がPTA会長という立場にある人間として、先生の意見も無視する訳にもいきません。しかし発行日も差し迫っていることから、修正も大変なこと、そして私の配慮が足りなかったとして先生方に頭を下げるということで、そのまま発行しました。

 

今いない先生を扱うことって、確かにおかしいかもしれません。でも卒業生に関係ない先生ならわかるけど、子どもの担任をしてくれた先生なんだからいいんじゃないの?って思いますけど。1年生の時に担任してもらった先生って、子どもだってよく覚えてますし、会ってみたいという気持ちになります。もちろん今担任の先生はすごくお世話になってるので、普段から尊敬していますし、軽く見ていることなどありません。先生方の世界の常識に反することなのか?と当時はかなりモヤモヤしていました。

 

5ページ以降 

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5ページ。

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6ページ。

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7ページ。

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8ページ。

 

作成を終えて

いろいろありましたが、無事第3号が発行され、平成25年度のPTA広報紙作成も終わりました。そして今度は4月に行われる県の広報紙コンクールに出品することにしました。市で最優秀賞なので、県でもそこそこいくかな?と期待を込めて。でもあまり期待はしてませんでした。さすがに県は難しいと思ってましたから。

 

さて会長として、もっとも重要な行事、卒業式を迎えました。今まで生きてきた中で、最高に緊張した祝辞も無事に終わり、充実の25年度でした。来年度は会長も終わるし、さらにより良い広報紙作成に取り掛かろうと張り切ってました。

 

桜の蕾も膨らんできた、気持ちの良い春でした。

 

また次回!